STREET NIGHT AT OF SAILING~ROSE航海、そして未来へ

普段のブログはもちろんのこと、雑談や小説・詩(すべてオリジナル)を更新中。 但し、小説と詩は不定期更新になります。

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BD企画~コラボ小説その4

4:春の苦悩、瑞穂の想い・・・

 寒さが厳しくなる10月下旬、いつものようにスタジオでバイトをする瑞穂はレコーディングの準備をしていた。
先月NYから帰国したメンバーはテレビ出演を果たした。収録には桜庭と同行したが、どうやら春の様子がいつものとは違っていた。それは自宅で課題用の曲をPCで作っていた時のこと、携帯の着信音が鳴ったので取って見ると秋羅からだった。
『あ、瑞穂ちゃん。NYではお疲れ様』
「秋羅さん、こんばんは。今、NYですか?」
『まあね。電話、いいかな?』
「何でしょう?」
『実は・・・春がスランプなんだ。美玖ちゃんが来てから中々進まなくて』
「美玖が?」
『そうなんだよ~早く日本に帰れって言ってんのにさ』
「その声は冬馬さんですね?」
『正解!!秋羅から聞いたと思うけど・・・桜庭ちゃん気を遣って瑞穂ちゃんに電話をって』
「・・・そうですか。契約書には一応補助となってますから、私に手伝う事があれば」
『今、夏輝が作品をFAXで送るからちょっと加筆とかして貰えたら』
「分かりました。送ってください。それでヒントとなるのがあれば加えて送り返します」
『忙しいのにごめんな。今度食事にでも誘うよ、皆で』
「それと、美玖には早めに帰国してください。契約違反になってますから」
 それから夏輝からFAXが届き、内容を見ると進行してなかった。瑞穂はこれまで書いた作詞ノートを取り出し(趣味で描いたもの。学校用は別)言葉を綴ってみた。
「ここは・・・ええと・・・これだ!!」
 春と書いたものとは酷似してるのがあったのでそれを書きだすと仮完成した。
「一度FAXで送ってみよう・・・納得してくれたら・・・」
 願いを込めて送信した。すると、国際メールがPCに届いた。
「あ、新堂さんからだ・・・」
 メールの内容は間接なもので、『心配かけて、済まない・・・このままレコーディングに入るから。それといい文章だった。良かったらこれからも助言してくれた助かる』と書かれた。
「訂正個所はなかったんだ・・・」

 翌日、いつものように講義談に花を咲かせていた。
「やっぱり、この間の沖教授の講義は良かったな~」
「晴子も?一口に音楽と言っても色々なジャンルがあるんだよね?」
「流石百合子女史。」
「やめてよ、父親が交響楽団の団員だし詳しいだけ」
「百合子はいろんな音楽を聴いてるから分かるのね?」
「瑞穂だってJADEの曲を聴いて勉強になってるでしょ?」
「うん」
「しかしな~美玖がまだNYにいるなんでな」
「最低1年は向こうに来てはいけないことになってるのに・・・違反だって」
「どっちが?」
「この場合は美玖の方。私は作詞の補助だから適用中」
「そうか、瑞穂は万一春が曲作りに行き詰った場合のみ補助出来るんだっけ?」
「先日、秋羅さんから電話があってスランプだって聞いたの・・・それで未完成の作品を送ってもらって少し加筆と訂正をして送り返したらこのままレコーディングに入るって」
「ってことは瑞穂が書いたのが適用されたんだよ。」
「完成はしてないけど、形が出来つつあるってマネージャーから連絡来たから大丈夫だと思う」
 その日のバイトはスタッフからこんな話を聞いた。
「実は瑞穂ちゃんが書いた作品、そのままCDに出すらしいよ?」
「え?だって・・・あれは・・・」
「桜庭さん、その作品を見てGOサインを出したって。ちゃんと著作権は2人って」
「普通、そういうことって新堂さんが握るのでは?」
「今回スランプになった原因はあの子らしいよ?作業が出来なくてイライラしてて・・・おかげで煙草の本数が増えたって聞いたから」
「知りませんでした」
「今では世界でも認めてるし、俺たちもやりがいがあるから」
「始めるぞ!!」

 レコーディングが終わったのが午後23時。
「すっかり遅くなったな?」
「でも良かったっす。このまま出来なかったら大変だったし」
「納得の作品になったみたいだし、終了しよう。瑞穂ちゃんもお疲れ・・・おやおや寝てしまったな」
「そりゃ~そうですよ?予定では21時までだし、2時間の残業」
「遅くまで残ってくれたしな~残業手当、出しておくか。頑張ったご褒美に」
「お疲れ、」
「おつ~って寝ちゃったの?」
「まあね。」
「明日は?」
「休みになってるから・・・というのは試験らしい。遅くなったが起こしておかないと」
「俺が送っておく」
「春が?珍しいな?」
「自宅前でいいから。」
 春は瑞穂を車の助手席に乗せると走らせた。風邪をひかないように上着をかけてみた。
「(即興とはいえ、見事に作品らしくなった・・・)」
 車はマンション前に着いた。すると、ゆっくりと目を覚ました。
「お疲れ。」
「済みません、途中で寝てしまって。ついでに送っていただいて・・・」
「先日のお礼。明日の試験、頑張って」
「あ、はい・・・有難うございました」


to be continue・・・・
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