STREET NIGHT AT OF SAILING~ROSE航海、そして未来へ

普段のブログはもちろんのこと、雑談や小説・詩(すべてオリジナル)を更新中。 但し、小説と詩は不定期更新になります。

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妄想ストーリーその15

6-4:祖父の死



新年を迎え、沙奈はこれまで以上に仕事をしていた。もちろん合間をぬってお店にも顔を出すが・・・・

「沙奈っち、疲れてない?」

「ええ、祖父の病状が一進一退なんです。」

「お店には?」

「ここ2週間は行ってませんね。由佳は毎日行ってますけど」

「全く・・・」



仕事が終わるとまっすぐ病院に行き、祖父と面会した。ちょうど叔母も来ていた。

「沙奈ちゃん」

「おじい様、どうですか?」

「相変わらずだわ。」

「そう・・・ですか。時間の問題かな?三枝さんは何て?」

「意識が戻れば大丈夫だそうよ。」

「出来るだけ・・・行くから・・・待っててね」

「三枝さんから伝言でね、もしお付き合いしている方がいたら紹介しなさいって。チャンスよ」

「聞いてみます」



翌日、面会は伯父夫婦が行っているので久し振りにお店に寄った。カウンターで話をしていると啓一朗がやってきた。

「啓一朗さん・・・」

「久し振りだな。疲れてないか?」

「少し・・・・ここ最近忙しかったから」

「じゃあ、ずっと病院に?」

「祖父が入院しているんです。そう言えば・・・・ここの店も祖父が不動産の一部だって秘書が」

「そうなのか?」

「権利は祖父の名前なんです。多分、店長さんなら分かるのではないかと」

「このお店が開店したの今から8年前ね。その時に資金を出して貰ったって由紀ちゃんが」

結局4時間もお店にいたので今日の所は帰宅した。マンションに戻った沙奈は留守電のメッセージを聴いていた。

「大方母さんね。ま、姉も同じか・・・・」



2週間後、仕事中に電話があった。取ったのは栗原である。

「はい・・・香田ですか?え?緊急ですか?お待ちください」

「どうしたの?」

「香田さんは?」

「今は・・・社長室ですけど?」

栗原は社長室に内線を入れた。

「はい、社長室です」

「経理課の栗原です。そちらに香田はいますか?」

「香田ですね?緊急ですか?」

「ええ」

「お待ちください」

社長秘書は中にいる沙奈を呼んだ。

「どうした?」

「お電話が。しかもご実家からです」

「実家・・・からですか?」

「すぐ出なさい」

沙奈は社長室の電話を取った。

「沙奈さん、すぐ病院に。おじい様が危篤です」

「え・・・・本当ですか?」

「はい。今朝がたです」

「分かりました。すぐ行きます」

受話器を置くと事情を話した。

「香田さん?大丈夫?」

「あ、はい。今から実家に帰ります」

「詳細が分かったら連絡しなさい。水瀬部長にも」

経理課に戻った沙奈は変える用意をした。

「香田さん、気をしっかりね」

「はい・・・」

会社を出ると、啓一朗が待っててくれた。

「啓一朗さん・・・」

「病院に行こう」

車で現地に着くと、すぐ病室に向かった。

「俺もいいのか?」

「祖父に紹介したかったの・・・・もう、遅いけど・・・」

「まだ、大丈夫だ。」

病室に着いた沙奈は中に入った。

「沙奈さん、まだ意識があります」

「おじい様・・・・」

「旦那さま、沙奈さんですよ?」

「・・・沙奈か・・・」

「あの・・・おじい様に紹介したい人がいるの・・・中に入ってもいいかな?」

「構いませんよ。」

沙奈は外で待っている啓一朗を中に招いた。

「紹介します。水瀬啓一朗さん、私が勤めている会社の上司の息子です。こちらは祖父と秘書の三枝さん」

「初めまして、水瀬です」

「三枝です。こんな形で申し訳ありません」

「いいえ、本来ならもっと早く伺えば・・・」

「そうか・・・沙奈の・・・」

それから親戚たちが病室に来た。しかし、祖父の目が覚ますことはなかった。

「ご臨終です。2月4日午前11時半ですね」

「有難うございました」

「沙奈ちゃん、大丈夫?」

「はい・・・」

「水瀬君、沙奈さんをお願いします」

「はい」

啓一朗は沙奈を別室に移動した。その間、親戚たちは今後のことを話した。

「こんな時に兄さんと義姉さんが来ないなんて・・・」

「あれじゃねえのか?遺産を狙ってるとか?」

「それはないわよ?」




まだまだ続く~


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