STREET NIGHT AT OF SAILING~ROSE航海、そして未来へ

普段のブログはもちろんのこと、雑談や小説・詩(すべてオリジナル)を更新中。 但し、小説と詩は不定期更新になります。

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妄想ストーリーその34

10:生まれた命(前)



 予定日を3日後に控えた昼過ぎ、沙奈はいつものように家事をしていた。健診の結果も特になく、出来るだけ歩くようにしていたら6キロまで保った。

「お早う、早いね?」

「ああ、今日はミーティングだからな。」

「そうか・・・大変だね?」

「沙奈こそ、大丈夫なのか?」

「もうすぐ予定日だし、無理は出来ないけど・・・出来るだけのことはしたいの。貴方に迷惑はかけたくないし」

「もし、具合が悪かったらちゃんと病院に行くんだぞ?」



 啓一朗が出勤後、寝室の片づけをしている。

「後はスーツのクリーニングをお願いするだけね?」

 沙奈は携帯でクリーニング店に連絡すると5分後には来てくれるという。

「ではお願いいたします」

 クローゼットからスーツを3着とワイシャツ5枚を出すとそれを簡単に畳んだ。それからいつでも入院出来るように確認をする。

「こんにちわ○○クリーニングです」

「お待ちください」

 玄関先で洗濯物を出す。

「スーツ3着にワイシャツが5枚ですね?」

「ええ」

「出来あがりは1週間後になります」

「ではお願いします。」

 

 店では恒例のミーティングが始まった。

「今月は売上ダービーを行う。一番売り上げをした奴にはボーナスを出すから頑張れよ」

「今回も俺が1番だね?」

「晃には負けねぇよ」

「亮がいうと喧嘩になるな?」

「水瀬、奥さんの方は大丈夫か?」

「予定日が近いですし・・・あれでも大丈夫かと」

「そうか」

「いよいよだな?啓一朗もお父さんになるもんな」

「まだ、実感がないさ」

「よし!!今日もお嬢さんたちに夢を見せてやれよ」



 その頃、沙奈は夜食の準備をしていた。すると突然痛みが来たのだ。

「そういや、さっきトイレに行ったら・・・おしるしが来てたんだ・・・でも・・・痛い・・・」

 病院に連絡したらすぐ来るようにと言われたのでとりあえず準備したものを冷蔵庫に入れた。

「啓一朗さんには後でメールで知らせよう」

 そう思い、タクシーで病院に向かった。運転手に産婦人科の名前を言うと

「お客さん、大丈夫か?」

「ええ、陣痛が・・・」

「分かった、スピード出さない程度で運転するから」

「済みません・・・」

 タクシーの運転手はとりあえず会社に連絡した。

『分かった、すぐ近いタクシーを手配する。そこからリレーで病院に運ぼう。今は妊婦の安全を優先だ』

「了解、出来るだけ2台」で

『心配するな』

「2台目のタクシーはここから30キロにあります。仲間の運転手には連絡してありますから」

「はい」

 2台目のタクシーを見つけると、さっきの運転手が話をしている。

「そこの産婦人科なら知ってます。俺の妻がお世話になったところです」

「今は彼女をそこまで行かせるのが先決だ」

「任せてください」

「所長には話しておく」

「お客さん、病院まで送ります」

「大丈夫ですか?」

「有難うございます、助かりました」

 病院に着くと先生が待機してくれた。

「水瀬さん、大丈夫ですか?」

「はい、ここまでタクシーで来ましたから」

「じゃあ、分娩室に行きましょう。ご主人は・・・お店ね?」

「メールで送ってみます」



「ん?メールか?」

「誰から?」

「ああ。妻からだ」

「沙奈から?」

「内容は?」

「今から分娩室に行くそうだ・・・・ってマジか?」

「始まったのね?」

「啓一朗、返信した方がいいぜ」

「送ってみるか・・・ちょっと席をはずします」

 啓一朗は沙奈にメールを送った。

「沙奈・・・頑張ってくれ・・・」

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