STREET NIGHT AT OF SAILING~ROSE航海、そして未来へ

普段のブログはもちろんのこと、雑談や小説・詩(すべてオリジナル)を更新中。 但し、小説と詩は不定期更新になります。

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妄想ストーリーその35

10:生まれた命(後)


 沙奈が分娩室に入ってる頃、店では啓一朗はいつものように接客をしていた。
「で、行かなくてもいいのか?」
「連絡は入るから。それに『今は仕事に集中するように』ってメールが来てたからな」
「沙奈ちゃんらしいね」
「大丈夫かしら?」
「そうですね・・・初産は時間がかかるって・・・」
「沙奈なら大丈夫じゃない?」
「由佳ちゃん!!」
 そこへ由佳の婚約者が入店した。
「いらっしゃいませ。」
「げっ!!あいつだ」
「あいつ?」
「なんでここが分かったの?」
「ああ、俺が教えた」
「流石~啓ちゃん」
「悪かったな。由佳が迷惑を。」
「元々は妻が話を聞いてたので。立て替え分もこれまで」
「そうでしたか。俺の親父には話をしておきます。金額が分かればいいんですが・・・」
「亮二、確か沙奈が立て替えた金額って分かるか?」
「そういや、ここ3か月分の未払いが来てたな。」
「本当か?」
「まあ・・・そうかも。それで以前沙奈さんから話を聞いてたし、店長もカードでの支払いは禁止って」
「由佳の奴。おい!!帰るぞ」
「嫌よ!!まだ遊んでるし」
「帰れば?婚約者を待たせてはいけないわよ」


 一方、陣痛と戦っている沙奈のところに啓一朗の両親が病院に来てくれた。
「沙奈君は?」
「今、陣痛が来て戦ってますよ?」
「息子さんは?」
「彼ならまだお店に。終わるのは夜中の3時ですね」
「でしたら中に。応援してあげてください」
「分かりましたわ。お父さんも」
「そうだな」
 
「ここかな?」
「そうよ。部長も来てると思うけど」
「でもさ、いよいよですね?」
「まさか栗原さんのお友達が産婦人科を経営してるとは」
「彼女の病院を紹介をしたのも私よ」
 栗原たちが病院に着いたとき、ちょうど水瀬夫人が部屋で待っていた。
「まあ、栗原さん」
「どうですか?」
「まだ時間がかかるらしいの。今主人が中に」
「そういや、旦那さんは?」
「仕事中よ。沙奈さん、メールをしてたみたいで」
「気を利かせたのかしら?」
 すると、分娩室から産声が上がった。院長が部屋から出ると一緒に水瀬も出てきた。
「おめでとうございます。3012gの男の子ですよ。」
「有難うございます。それで、沙奈さんは?」
「母子ともに健康ですよ?順子、来てくれたんだ」
「当り前でしょ?」
「栗原君・・・皆も来てたのか?」
「って言うか、社長命令で」
「母さん、啓一郎に連絡してくれないか?」
「はいはい。お父さんもお疲れ様」
 夫人は店にいる息子に電話した。
「はい、ホストクラブ『Dream Shinran』です」
「水瀬です。啓一朗はいるかしら?」
「まあ!!奥様ですか?お久しぶりです」
「梅咲さんも元気そうね?」
「今、代わります」
 夏男から呼ばれた啓一朗は電話口出た。
「俺だが・・・母さん、どうだ?」
「無事生まれたわよ。男の子ですって」
「本当か?」
「ええ。お父さんが付きっきりでね。後は会社の人たちも」
「親父、卒倒したんじゃないか?」
「大丈夫よ。行けるの?」
「昼くらいには行くよ。」



11:待ちにまった結婚式

 あれから1年後。
 今日は結婚式、子供も1歳になり育児に余裕が見えた。

「まさか、ドレスを着れるとは思わなかった」
「サイズも元に戻ったものね?」
「私はいいけど、啓一朗さん・・・緊張してないかな?」
「多分ね」
 沙奈と夏男は控室で話していた。ちなみに子供は義母に預けてある。(名前は啓太くん。啓ちゃんの名前を一字取りました)
 挙式はハプニングなく執り行われ、指輪の交換も済ますことが出来た。
「やっとだな?」
「1年、待ったかいがあった・・・これからも宜しくね」
 午後からのパーティーはお店で。そこで子供の紹介をすることに。
「啓ちゃんの子供って可愛いだろうな?」
「晃さん。」
「沙奈もお母さんになったし、今度は私の番かな?」
「まどかなら大丈夫!!」
「まどかさんはもういらっしゃるじゃないですか?」
「誰?」
「佑さんです。昨日、話してくれたんですよ?」
「もう!!」
 そこへ店長がステージに上がった
「さて、ここで紹介したい人がいる。啓一朗」
「ああ。啓太」
「う。」
 沙奈と一緒に歩いて来たのは昨年生まれた長男啓太。
「啓太です。宜しくね」
「マンマ」
「はいはい。啓太は、父親の名前を一字取りました。彼もきっとハンサム君になると思います」
「お・俺はそんなにハンサムには・・・」
「部長とそっくりですから」
 パーティーは夜遅くまで続いた。



 ~END~


 やっと終わりました。
かなりの長編です。本当ここまで執筆するとは・・・疲れました。
納得のいく作品にはなったと思います。有難うございました。


 by:庄司 嘉那
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