STREET NIGHT AT OF SAILING~ROSE航海、そして未来へ

普段のブログはもちろんのこと、雑談や小説・詩(すべてオリジナル)を更新中。 但し、小説と詩は不定期更新になります。

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JB番外編~2人だけの模擬挙式とみんなで旅行by:水瀬啓一朗

JB企画番外編

  「2人きりの模擬挙式と皆で旅行」 (前)                     by:庄司 嘉那




S-1:模擬挙式



 春の結婚披露宴が終わって、沙奈は夏輝の車にいた。

「え?今・・・何て?」

「うん、これから会場に行くんだけど・・・頼まれたんだ。春から」

「春兄・・・が?」

「会場に着いたら春が用意したドレスを着て写真を撮るようにって」

「・・・」

「突然のことでびっくりするけど、これは春から沙奈ちゃんへのプレゼントだから」

 車は新しく出来た結婚式場に到着した。

「2次会には行けないけど、皆さんに宜しくね?」

「伝えておくよ」



 受付で名前を伝えると、スタッフの人が来た。

「香田沙奈さんですね?」

「あ、はい・・・」

「こちらへ」

 スタッフの後を歩いて行くと試着室に着いた。

「新堂様からこれをお召しにって」

「これ・・・をですか?」

「何でも有名デザイナーが作ったドレスなの。今日は貴女が着ることになってるから。」

「お願いします」

 2人がかりでドレスを着せていく・・・サイズはピッタリ。

「あら?ピッタリね?」

「とっても似合ってますよ?」

「そう・・・ですか?」

 それからメイクをして貰うことに。そこにいるのは確か披露宴でいたはずの桃瀬がいたのだ。

「え?どうしてここに?」

「不思議?実はね、梅咲さんから連絡があったの」

「梅さんが?」

「せっかくドレスを着ているんだし、ここは花嫁らしくしないといけないから」

「でも、今日はこのまま寮に戻るつもりだったから・・・・」

「そうね。みんなは先に写真撮影をしたそうよ。だから沙奈ちゃんは特別ってわけ」

「特別・・・ですか?」

「ええ。写真撮影は梅咲さんと、模擬挙式は水瀬君って言ってたわね?本人の希望らしいから」



 メイクも終わり、さっそく撮影に入った。

「じゃあ~花婿さん、入ってもいいですよ」

 先に準備をしていた夏男が入ってきた。驚く沙奈

「梅さん・・・タキシード・・・」

「結構似合うでしょ?今日は沙奈ちゃんにとってサプライズが待ってるから」

「は・はあ・・・」

 撮影は順調に行い、予定より早く終了した。3人はこれまでの写真を見ていた。

「綺麗に撮れてるじゃない?」

「基がいいのよ?本当はウェディングドレスを着たかったけどね、今日は沙奈ちゃんのために今日だけ」

「そうだったんですか・・・済みません」

「このドレス、一体どうしたのかしら?」

「夏輝さんの話によると、どうやら春兄が用意してくれたんです。レンタルだけど・・・」

「何て言われたの?」

「うん、『今度は沙奈が幸せをつかむ番』だって・・・今まで言われたことがなかったのに・・・」

「春ね、今は受験生で大変だけどいつかはきっと幸せになれるからって。」

「沙奈ちゃんは寮生の中では癒し系なのよ?今度は啓一朗が待ってるわよ」

「水瀬君が?」

「今度はみんなで行きましょうか?」

 教会では啓一朗が考え事をしていた。確かに沙奈と模擬挙式をすることには間違いない、しかし普段あまりみんなとは距離があるためか近づくこともままならない・・・・夏男と時間をかけて相談しながらなんとか挙式をすることになった。

「ここで決心がついたんだ。殴られる覚悟でいかないと・・・」

 時間となり、模擬挙式が始まった。夏男と共に来た沙奈の姿にびっくりする。

「(本当に・・・香田なのか?しかし・・・雰囲気が違う)」

 ヴァージンロードを歩くとそこにはやはりタキシード姿の啓一朗が待っていた。

「(頑張ってね?)」

「(ああ)」

 そして模擬挙式が始まった。神父による話から讃美歌の斉唱、誓いの言葉となった。啓一朗はすんなりと言ったが、沙奈は緊張しているせいか言いだせないていた。

「(大丈夫だ、俺が手を繋いでおくから)」

「(うん・・・)」

 遅れて誓いの言葉を言った後、指輪の交換。お互いの左薬指にそれぞれ指輪をつける。

「では最後に誓いのキスを行います」

 啓一朗はそっとベールを上げると、沙奈が下を向いていた。

「今は真似だから」

「うん・・・」

 こうして模擬挙式は終わった。

「お疲れ様」

「納得できるような挙式が出来たと思う」

「沙奈ちゃんも披露宴からそのまま来たから疲れたでしょ?」

「あ、はい」

「じゃあ~私は帰るわね。2次会に顔を出さないといけないから」

「有難うね」

「また一緒にお茶、しましょ」

 こうして桃瀬と別れた3人は寮に戻った。



S-2:夕飯当番で寮生キレる



 それから1ヶ月後、沙奈たちは校内模試を受けた。

「これで受験する大学が決まるんだね?」

「点数が心配だよ」

「沙奈は?」

「私は専門学校に行くから念のため・・・でも、自身はない」

 一方男子チームは?

「俺、今回ヤバいかも?」

「俺は大丈夫だかんね」

「って、ギリギリまで俺に泣きついたの誰だ?」

「酷いよ~啓ちゃん」

「でも、結果によっては夏休み中でも補習だって」

「ああ。実は俺も自身がない」

「水瀬が?珍しい」

 全員が寮に帰ってくると、夏男が皆を呼んだ。

「お帰り、この間の写真が届いたわよ」

「本当?」

 全員が写真を見る。沙奈はそのまま自分の部屋に戻った。

「なによ、見ないで戻るなんて」

「まどか、あんたは言いすぎ!!」

「でもさ、いい顔で撮影したね?」

「これ・・・沙奈?」

「え~!!梅さんと?」

「そうよ、私の願いが叶ったかもね?でも、沙奈ちゃんの方が可愛く撮れてるわよ?」

 夏男は沙奈だけ撮影した写真を久美たちに見せた。

「すげぇ~!!化粧をすると変わるな?」

「香田は基がいいらしいな?」

「いいな~梅さんと~」

「そう?これは沙奈ちゃんに渡すとして・・・これ、観る?」

「それは?」

「模擬挙式のDVDよ。今回は零と恵ちゃん、沙奈ちゃんと啓一朗の2組ですって。」

「ちょっと!!私の時はなかったじゃん!!」

「斉藤はいなかったろうが!!」

「梅ちゃん、それって啓ちゃんの希望?」

「啓一朗ね、なんとかして沙奈ちゃんと模擬挙式をやってみたいって。今でも距離はあるけど、啓一朗だけは本気で考えてたのよ。『どうすれば彼女の笑顔が見られるか』って」

「そうなんだ・・・」

 DVDを見ながら寮生たちはそう思った。


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